総合防災訓練(住まいの耐震性)

③ 「すじかい(耐力壁)」の量が足りないので、

 量を増やす工事をしました。

 ついでに、耐力壁の配置バランスも整えました。 

はい、そんな補強工事をしました。

いいえ、そういう工事はしていません。

いいえ、もっと補強しました。

地震に強い木造住宅のポイント

●すじかいなど耐力壁(=水平抵抗力)が、必要な量十分に確保されていること

耐力壁が少ないと、地震の際に横倒し状態で倒壊することがあります。

 

●すじかいなど耐力壁が、バランス良く配置されていること

耐力壁の場所が偏って配置されていると、建物の中に

強い場所と弱い場所が出来て、地震の際に建物がねじれるように

倒壊する可能性があります。

 

●構造上主要な部分の接合部がしっかりと金物で結合されていること

骨組だけでなく、骨組同士の関節(=接合部)が弱いと、

瞬間的な倒壊を起こす可能性があります。

 

かつての大横綱千代の富士さんは、肩の脱臼に悩まされましたが、

更に分厚い筋肉を身につけそれを克服しました。同じように 

ただすじかい(耐力壁)を増やすだけでは、

その筋肉(耐力壁)に骨組が負けて壊れてしまうのです。

マメ知識「耐力壁が負担する水平力」

地震によって建物に加わる水平方向の力は、

耐力壁が受け止めて建物の倒壊を防ぎます。

各々の耐力壁が水平力を分担して受け止めますが、

強い耐力壁ほどその受け持つ割合が大きくなります。

 

二ツ割など太く強いすじかいなど、強い耐力壁がある場合、

接合部も強くする必要があります。

 

 

国分寺市の「木造住宅耐震診断士派遣事業(無料)」と「木造住宅耐震改修及び除却費用助成制度」がご利用いただけます。

耐震診断・耐震改修のご相談はこちらから