これからいくつか質問をします。YES(はい)/NO(いいえ)で答えますが、番号をクリックする前に、その下の文章を読んで下さいね。
① あなたのお住まいは
「昭和56年(1981年)5月以前の建物」ですか?
昭和56年5月を境に、何が違うの?
●昭和56年(1981年)5月に、建築基準法が改正されました。
・これ以降、「すじかい」の量が約1.5倍に増やされました。
(つまり、それ以前の「すじかい」の量は、今の基準の7割以下しかありません)
・また、建物を支える布基礎に「鉄筋」を入れることが多くなりました。
(つまり、それ以前は「鉄筋ナシ=無筋(ムキン)」。壊れやすいのです)
昭和56年に改正されたのは、なぜ?
●昭和53年(1978年)の宮城県沖地震では、
木造住宅が甚大(じんだい)な被害を受け、その大きな要因が
『耐力壁(すじかいなど)の量が足りていない事』だと判明して、
建築基準見直しのきっかけとなったからです。
日本は大きな地震のたびに、その数年後、建築基準が見直され、
それ以降の建物はその都度、強くなってきました。
同じ大地震に対する強さでも、基準が高く上がってゆくので、古い建物は、
益々耐震性が低いという評価になってしまうのです。
マメ知識「すじかい」とは
地震や台風で建物にはたらく横からの力によって
建物が倒れてしまわないように支える部材。
漢字で「筋かい」「筋交い」「筋違い」などと書く。
すじかいは、その太さ(断面の大きさ)で強さが変わる。
●「大 貫」1.5㎝×9㎝以上 壁倍率1.0 弱い
●「三ツ割」3㎝×9㎝以上 壁倍率1.5 ↓
●「二ツ割」4.5㎝×9㎝以上 壁倍率2.0 ↓
●「同 寸」9㎝角 壁倍率3.0 強い